今年は、もう秋になってしまいました。秋はサンダーストームの季節です。この季節、砂漠はしばしの間、緑の大地に容貌を変えるんです。2、3日のうちに、見たこともないサボテン科の草がはえてきて一斉に花を咲かせました。なんという生命力の強さでしょう。
連日の雷雨と大雨で、洪水の被害が続出。家が浸水したら大変なことになるので、プレーカーを切っておかなければなりません。誰も知らない僻地で感電死なんていただけませんものね。低地ではトラックや乗用車が水に押し流されて、ひっくり返っていました。集落に通じる道路は閉鎖されていたので、遠出をすることができません。この地の土壌は水をたたえず、ザルのように逃してしまいます。これほどまでに大量の水があるのに、その水はすぐに無くなってしまうのです。
この地は人が生きていくには厳しすぎる、過酷な環境だと感じます。岩絵を描いた人たちは、現代人が生きていけない厳しい環境に2,000年以上にわたって住み続けていたんですね。尊敬してしまいます。今とても寒いです。このような遺跡に住んで岩絵を描いた人々、アナサジ(Anasazi)は、どのような服装をしていたのでしょう。まりんの周りはジャンバーやジャケットを着る人が増えてきました。そろそろ冬服をそろえなければなりません。「予想外の出費、清貧フィールドワーカーの財布を直撃す!」なんてニュースにもなりませんね。